FP: Rubyのインストール(Mac)

目次

  1. はじめに
  2. Ruby のバージョンの確認
  3. sample1.rb の作成
  4. irbの実行
  5. まとめ
  6. (付録) テキストエディタの紹介

1.はじめに

本ガイドでは、「基礎プログラミングおよび演習」の授業について、
個人所有のMac内で、第1章からはじまるRubyプログラムの演習を完結させるための
環境構築方法を解説します。
Windowsを使用している人は別ページを設けていますので、そちらを参照してください。

注意事項

本ガイドに基づいて演習環境を構築し、授業の演習を進める場合は、次の注意事項に留意してください。

2. Ruby のバージョンの確認

Macでは、標準で Ruby 処理系がインストールされています。
「ターミナル」アプリケーションから次のコマンドで、
インストールされている Ruby 処理系のバージョンを確認することができます。
青字が入力部分

$ ruby -v
ruby 2.6.3p62 (2019-04-16 revision 67580) [universal.x86_64-darwin19]

3. sample1.rb の作成

テキストの例題にある「sample1.rb」を作成しましょう。
ここでは、Macに標準で付属する「テキストエディット」アプリケーションを使用する方法を紹介します。
  1. デスクトップ下部のDockから「Finder」をクリックして起動し、
    「アプリケーション」 → 「テキストエディット」を起動(ダブルクリック)します。
    テキストエディットの起動

  2. 「テキストエディット」の初期画面の左下から「新規書類」ボタンをクリックします。
    新規書類ボタン

  3. 「名称未設定」のウィンドウが開きます。
    最初に、保存するデータ形式を「標準テキスト」に設定する必要があります。
    メニューから「フォーマット」 → 「標準テキストにする」をクリックします。
    標準テキストにデータ形式を設定

  4. 例題のとおりに、sample1.rb のプログラムを入力します。
    def triarea(w, h)
      return (w * h )/ 2.0
    end
    
  5. Rubyファイルとして、データを保存します。
    メニューから「ファイル」 → 「保存」をクリックします。
    ファイルの保存

  6. ファイル保存用のウィンドウが表示されます。
    その後、「保存」ボタンをクリックします。
    sample1.rb を「書類」フォルダに保存する
    「書類」フォルダに保存したファイルは、ターミナルからは、「~/Documents」フォルダ以下のファイルとして参照できます。

4. irbの実行

  1. ターミナルから次のコマンドを入力して、sample1.rb の存在を確認します。
    $ cd Documents/
    $ ls
    ...  sample1.rb
    
  2. irb を実行します。
    $ irb
    irb(main):001:0> load "sample1.rb"
    => true
    irb(main):002:0> triarea(8.0, 7.0)
    => 28.0
    irb(main):003:0> 
    
    なおRubyでは、メソッド呼び出し時の丸かっこは省略できます。
    irb(main):002:0> triarea 8.0, 7.0
    => 28.0
    
    どちらも同じ挙動になることを試してみてください。

  3. 簡単な計算や命令は直接その行を打ち込んで実行しても大丈夫です。
    irbを終わらせるには「quit」と入力します。
    irb(main):003:0> 1.0 / 3.0
    => 0.3333333333333333
    irb(main):004:0> printf("%.20g\n", 1.0 / 3.0)
    0.33333333333333331483
    => nil
    irb(main):005:0> quit
    $ 
    

5.まとめ

以後、上記と同様に、次の操作の繰返しで課題を解いてゆくことができます。
  1. 「sample1.rb」に追記したり、その他のRubyプログラムファイルを新規に作成し、
  2. irbから「load "ファイル名"」でRubyのプログラムを読み込み、
  3. プログラム動作を確認する

6.(付録) テキストエディタの紹介

Mac標準の「テキストエディット」は、コードハイライト(def などの予約語に色を付ける機能)などができません。
プログラムの作成に慣れてきたら、プログラム作成に特化した専用のテキストエディタなどを利用して、
学習環境を改善してみましょう。
以下に、Macでプログラムを作成する際によく利用されるテキストエディタを紹介します。
時間に余裕があるときに環境設定などを試みてみてください。
なお、上記エディタの動作や設定に関することは、本科目ではサポート対象外となります。
フォーラムに質問を投稿してもらっても結構ですが、回答は保証されません。
その旨をご了承の上で、学生同士で助け合って学習を進めてもらえればと思います。