FP: GCCのインストール(Mac)

目次

  1. はじめに
  2. GCC のインストール
  3. C言語プログラムの作成とGCCによるコンパイル/実行
  4. まとめ

1.はじめに

本ガイドでは、「基礎プログラミングおよび演習」の授業について、
個人所有のMac内で、第11章からはじまるC言語プログラムの演習を完結させるための
環境構築方法を解説します。
Windowsを使用している人は別ページを設けていますので、そちらを参照してください。

注意事項

本ガイドに基づいて演習環境を構築し、授業の演習を進める場合は、次の注意事項に留意してください。

2. GCC のインストール

Macでは、次の手順で GCC (C言語コンパイラ)をインストールできます。
インストールの際には、インターネットに接続されている必要があります。

  1. Macの「ターミナル」アプリケーションから、「gcc」コマンドを実行します。
    $ gcc
    
    次のウィンドウが表示されたら、「インストール」をクリックします。
    インストール確認ウィンドウ

  2. Command Line Tools使用許諾契約が表示されます。
    「同意する」ボタンをクリックします。
    Command Line Tools使用許諾契約

  3. ソフトウェアのダウンロードがはじまります。
    ダウンロードが完了すると、ソフトウェアのインストールが実行されます。
    ソフトウェアのダウンロード
    ソフトウェアのインストール

  4. インストールが完了したら、「完了」ボタンをクリックします。
    インストールの完了

  5. ターミナルからGCCのバージョンを確認します。
    $ gcc --version
    Configured with: --prefix=/Library/Developer/CommandLineTools/usr --with-gxx-include-dir=/usr/include/c++/4.2.1
    Apple LLVM version 10.0.0 (clang-1000.10.44.4)
    Target: x86_64-apple-darwin17.7.0
    Thread model: posix
    InstalledDir: /Library/Developer/CommandLineTools/usr/bin
    
以上で GCC のインストールは完了です。

3. C言語プログラムの作成とGCCによるコンパイル/実行

Macにインストールした GCC の動作確認をします。
併せてC言語プログラムの作成、コンパイルおよび実行例を示します。
この手順は、11章からはじまるC言語プログラムの演習で利用します。
  1. 「Ruby のインストール(Mac)」を参考に、「書類」フォルダに次のC言語プログラムを作成します。
    ファイル名は「triarea.c」とします。
    // triarea --- area of triangle
    #include <stdio.h>
    
    double triarea(double w, double h) {
      double s;
      s = (w * h) / 2.0;
      return s;
    }
    
    int main(void) {
      double w, h, s;
      printf("w> "); scanf("%lf", &w);
      printf("h> "); scanf("%lf", &h);
      s = triarea(w, h);
      printf("triarea = %g\n", s);
      return 0;
    }
    
    作成が完了したら、メニューから「ファイル」 → 「保存」を行います

  2. 1文字でも誤りがあると、後のコマンドでコンパイルエラーが発生します。
    内容をよく確認して、誤りなくプログラムを作成してくたさい。
    プログラムを修正した場合は、メニューから「ファイル」 → 「保存」を行います

  3. 「ターミナル」アプリケーションから次のコマンドを入力して、triarea.c の存在を確認します。
    $ cd Documents/
    $ ls
    ...  triarea.c
    
  4. 次の「gcc」コマンドにより、GCCによるC言語プログラムのコンパイルを確認できます。
    $ gcc triarea.c
    
    コンパイルエラーがでる場合は、次の手順を繰り返してエラーを除去してください。
    1. テキストエディットを開いてプログラムを見直し、誤りを修正する
    2. 修正が完了したら、メニューから「ファイル」 → 「保存」を行う
    3. 「gcc ファイル名」でコンパイルする
    対処方法に行き詰まった場合は、Moodleのフォーラムなどで、状況を詳述した上で質問してください。

  5. gcc コマンドでエラーが出なければ(特段の出力がなければ)、次のコマンドでC言語プログラムを実行できます。
    $ ./a.out   ※ ← Macでは 「./a.out」と入力する。先頭の ./ は必須
    w> 7
    h> 5
    triarea = 17.5
    

4.まとめ

以後、上記と同様に、次の操作の繰返しで演習を進めてゆくことができます。

  1. C言語プログラムファイルを新規に作成する(テキストエディットから新規作成)

  2. プログラムを入力し、メニューから「ファイル」 → 「保存」を行う

  3. ターミナルを開き、「cd Documents」コマンドでフォルダを移動

  4. 「gcc ファイル名」でコンパイルを行う
    1. コンパイルエラーがでる場合は、プログラムを見直し修正する
    2. 修正が完了したら、メニューから「ファイル」 → 「保存」を行う
    3. 「gcc ファイル名」でコンパイルを行う、を繰り返す

  5. 「./a.out」で プログラム動作を確認する
    1. プログラムの動作がおかしい場合は、プログラムを見直し修正する
    2. 修正が完了したら、メニューから「ファイル」 → 「保存」を行う
    3. コンパイル以降の手順を繰り返す

以上で、「C言語プログラムの作成とGCCによるコンパイル/実行」が完了となります。
以降はテキストの各章を参照して、演習を進めてください。